はじ丸(@hajimaru2017)です。
この記事は前記事「初めて犬を飼うときに必要なグッズ10選」の続きになります。
愛犬を迎える前に必要な準備のことを書いていますので、まだご覧になられていない場合はまずそちらからお読み下さい。↓

あなたの「運命の犬」と出会うためには
犬との暮らしを始めるなら、できれば保護犬を迎えることも選択肢に入れて下さい。
自治体が保護犬の譲渡会を催したり、保護活動団体の譲渡会もあります。
今はインターネットで里親募集専用サイトも多く、選択肢も増えてきました。
どうしても血統書付きの子犬を……と考えるならペットショップではなく、ブリーダーさんに直接問い合わせてみることをおすすめします。
インターネットで「犬種 ブリーダー」で検索するとたくさんヒットしますし、ブリーダーさんの評価が付いているサイトもあります。
あなたに合うのはどんなタイプ?
最期の時まで何があっても面倒を見る覚悟を決めたなら、いよいよ運命の出会い探しを始めます。
ペットショップ、ブリーダー、保護犬の里親、出会う方法はのちほど書くとして、大事なのは「こんなはずじゃなかった」とならないように、考えすぎるくらい考えて犬種を選ぶことです。
今はインターネットや本で、犬種選びについてもたくさんの情報があふれていて、犬種特性などについてもとても詳しく書かれています。
家族候補の犬種が絞られているなら、そちらを参考にされたらどうでしょう。
と言いつつ、ここでは18年間日々数々の犬種を見てきた経験で感じた個人的な意見を書きます。
あくまでも個人的見解です。
初心者には難しい犬種
まず初めて犬を飼うという方は、短吻種(たんふんしゅ)の犬種はやめた方がいいと思います。
いわゆるマズルの短い(鼻の長さが短い)犬種、パグやフレンチブルドッグやシーズーやペキニーズ、ボクサーなどです。
理由は、体調管理が意外と難しいから。
まず暑さには極端に弱いです。呼吸器系が元々弱い子も多くいます。
だから短吻種は飛行機も断られます。実際に飛行機による輸送で死亡事故が多発した経緯からそうなりました。
かわいいですよね。私も短吻種が大好きです。
傾向として人は自分に似た顔の犬を好きになるということを聞いたことがあります。なるほど。たしかに。ほんと大好きです。
でも犬との生活初心者の方は、できれば避けた方がいい犬種だと思います。
毛がよく抜けると抜けない犬種
それからこれも初めての方は思いつかないかもしれませんが、毛がよく抜ける、逆に抜けにくい犬種もいます。
ペットの抜け毛は、飲酒関係やアパレル関係のお仕事をされている方などは特に気になるところかも知れません。
毛が抜けないのはプードル。
まったくといっていいほど抜けません。シュナウザー、ビションフリーゼもほぼ抜けません。
逆によく毛が抜けるのは、チワワ、ダックスフンド、柴犬、パグ、フレンチブル、コーギー等々でしょうか。
まめにブラッシングをすれば大丈夫ですが、柴犬の換毛期の抜け方は豪快です。パラパラではありません。ごそっと、いやガバッと抜けます。
毛が短いから抜け毛がないように見えるだけで注意が必要です。それでも柴犬は大人気です。
吠えない犬種
吠えない犬種ってありますか? とお客さんから聞かれることがあります。18年間この仕事をしていて一度もお目にかかったことがないのですが、バセンジー。
ほとんど吠えない犬種として有名です。
他でいうと、例えばパグやフレンチブルなどは、吠えますが声がそんなに大きくない。というか、吠える吠えないは結局飼い主さんの知識とその対応次第なんですけど。
初心者におすすめの犬種
一番オススメの犬種ってなんですか? ともよく聞かれます。
そのとき迷わず答えるのがキャバリアです。もう一度言っておきますが、あくまでも個人的な意見です。
実は一度も飼ったことはないのです。でもキャバリアと答えます。
正式名はキャバリア・キングチャールズ・スパニエル。イギリス原産の小型犬になります。

キャバリア・キングチャールズ・スパニエル
陽気で他の犬とも社交的、優しくて人懐っこい、本当にオールマイティで手がかからないイメージ。
お客さんで飼ってらっしゃる方も多いのですが、本当にみんなそういうイメージ。これってなかなかいないのです。初心者の方には特にオススメしています。
犬種候補が決まれば、いよいよ出会いを探す旅が始まります。
どんな出会いがあるのでしょう。きっと赤い糸があるはずです。
人の赤い糸は途中で切れたりしてあてになりませんが、切れることのない犬との糸は、最期の時まで何があっても面倒を見る誓いを立てたその日から、あなたが見つけてくれるのを今か今かと待っています。
運命の「赤い糸」を探す方法
赤い糸1〜保護犬の里親になる
私が子供の頃は、近所の商店街によく子犬がダンボールに入れられて置いてありました。
昭和……コンプライアンスなんて、言葉すらなかった時代です。
「もらってください」と書いてあるのでもらって帰ると、「返してきなさい!」と怒られて泣いて元の段ボール箱に戻しに行ったのを覚えています。
むちゃくちゃです。
今はそんな風景も目にしなくなりました。
それでも保健所で殺処分される犬たちはまだまだ多く……。
まずは保護活動の一環として、保護犬を探してみるのはいかがでしょうか。
自治体の譲渡会や保護活動団体の譲渡会に行ってみるのも方法です。
今は個人で保護活動をされている方も多く、ネットで「お住いの地域 保護犬 里親」などで検索するといろいろな情報を見ることができる里親募集サイトもあります。
たとえばこんなサイト。

保護犬カフェのようなものもあり、行けばすぐに会うこともできます。
ここで注意していただきたいのは、保護活動でなく、犬を飼えなくなって個人的に里親募集サイトに登録されている方とのやり取り。
医療費(ワクチン接種等)の請求など金銭絡みの問題が起きやすいのが個人同士のやりとりの問題点です。
できれば実績のある保護団体のサイトで探すのをおすすめします。
保護犬を探す場合のハードル
どういった経緯で保護されたのかにもよりますが、今まで劣悪な環境で生活していた場合は特に。
まず、基本的に人をまったく信頼していない場合があります。
まったくです。当たり前かもしれません。
心から愛された経験がない。
愛情のかけらもないところで過ごしていた可能性があるのです。
もしかしたら虐待を受けていたかもしれない。部屋の隅っこでただただ怯えている。そんな子もいます。
その場合は、一から信頼関係を築いていくことになります。
家族としてたっぷりの愛情を注いであげることが一番ですが、犬の習性についての知識を勉強しないといけません。
知識がないと愛情の注ぎ方を間違えがちです。
そこを間違えると、後から飼い主さんと犬双方に相当の精神的ダメージがきます。
でもそこは、この本を読み進めてもらえれば解決します。きっと育児(育犬)にやり甲斐が生まれ、家族の強い絆も生まれます。
それからもうひとつ注意しておきたいのは病気です。
信じられないことに、病気になったから捨てられたり、生まれつきどこか悪いから飼育放棄されていることがあります。
だからこそ面倒を見てあげないといけないのに。
悲しいことですが現実です。だからこそ家族に迎えたいと思うのが人情というもの。
ただ保護犬の里親になられる場合は、まず獣医さんにくまなく検査してもらうことをおすすめします。
赤い糸2〜ブリーダー・ペットショップから
できれば……という思いで保護犬から書きましたが、もちろん出会いの場はそれだけではありません。
ご存知、子犬がたくさんいるペットショップやブリーダーがあります。
「これはちがう……」という思いが強くなり今はやめましたが、実は私も2009年まで完全予約制で子犬の販売をしていました。
その経験があるからこそ、わかることがあります。
悪徳業者ばかり?
最近、ペットショップやブリーダーが日本のペット産業の悪の根源のように言われます。
特にブリーダーさんには、愛情を込めて真剣に取り組んでいるところもちゃんとあるんです。
そういう人たちをたくさん見てきました。でもそうじゃない人もいて……。
どうしてもそちらがメディアにピックアップされてしまう。
もう随分前の話ですが、うちのスタッフがダメな方の部類に入るペットショップで子犬を買いました。
本人曰く「レスキュー買いしちゃいましたぁ」と。
ぶらっと覗きに行ったら、あまりにも可哀想で買ってしまったと言います。
買ってすぐ獣医さんに直行すると病気がいっぱいだったとも。
その子も今年15歳になります。今も元気。
そういうご縁もありますが、結果的に悪徳なショップを助けてしまうという皮肉なことになってしまうジレンマを感じます。
きっちりとされている専門家を見つけることができれば、それに越したことはありません。
ペットショップの見分け方
当たり前と思われるかも知れませんが、重視したいのは以下の点です。
- 清潔にしている
- 悪臭がしない
- スタッフの対応が丁寧
- 質問に丁寧に答えてくれる
- つきまとわない
- すぐに子犬を抱かそうとしない
ほぼ当たり前のことなのですが、その当たり前なことができているかどうかが、お店を判断するには実はとても大事なことです。
最後に
うちの愛犬ミニチュアダックスの風花(もう亡くなりましたが)は妻の友人でもあるペットショップ兼ブリーダーさんのところで生まれました。
ところが生まれてすぐに右後ろ足をなくす事故に遭い、それを聞いた妻が「私が飼う!」となった経緯があります。
彼女が事故で後ろ足をなくしていなければ、家族にはなっていなかったでしょう。これも赤い糸だったのかもしれません。
いろいろな出会い方があります。
結局ご縁なのかなとも思います。
どうかこのブログを読んでいただいている皆さんにも、素晴らしいご縁が見つかりますように。
次回Vol.4は「初めての犬との暮らしで最初にしなくてはいけないこと」。↓

このシリーズは「愛犬と幸せ家族になる方法2022年版」としてカテゴリーにまとめています。↓

今日も最後までご覧いただきありがとうございました。
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はじ丸