おはこんばんちわ、はじ丸(@hajimaru2017)です。
車中泊時に、Amazonプライムビデオで映画を観るのがすっかり定番になっているんですけど、皆さんはAmazonプライムビデオで良さげな作品を探すとき、どうやって探されてますか?
管理人の場合、観たいものが決まっていないときは、とりあえず「星4つ以上映画」の一覧から探します。
100以上のレビューが付いていて、評価が4つ以上あれば外れなしです。
今回の記事は、そんな星4つ映画の中でも衝撃的におもしろかった「日本で一番悪い奴ら」のレビューです。
ちなみにR15指定です。
R18でもいいんじゃないの?
くらいの、どぎついシーンもありますのでご注意を。
元になった実話
映画の冒頭で「北海道警の実在の人物をモデルとしたフィクションです」と流れますが、実はこの映画、「稲葉事件」と呼ばれた北海道警最大の不祥事を元に作られた限りなくドキュメンタリーに近い作品です。
事件の中心人物・稲葉圭昭警部(当時)が出所後に書いたノンフィクション「恥さらし 北海道警 悪徳刑事の告白」が原作になっています。
事件についてはウィキペディアに詳細が載っています。
が!そちらを読むとネタバレします。
というか、映画そのまんま。(実話の方がえげつないかも)
でもきっと、そちらを読んでから映画を観た方が面白さは倍増すると思いますので、ネタバレ覚悟で一部抜粋します。(ネタバレはイヤだと言うあなた、読み飛ばしてくださいね)
稲葉は北海道門別町出身で、北海高等学校、東洋大学では柔道部で活躍した。1976年に道警へ入り、暴力団捜査に長く携わった。
金丸信副総裁狙撃事件をはじめ全国的に続発する拳銃事件に対し、警察庁は1993年頃から全国の警察へ大号令をかけた銃器摘発キャンペーンを受け、道警は1993年4月、防犯部(現:生活安全部)に銃器対策室(1996年に課へ改組)を設置し、稲葉は旭川中央署から初代捜査員の一人として配属された。
2001年4月に警部へ昇進し、生活安全特別捜査隊へ異動するまでの8年間で、稲葉は約100丁近い拳銃を押収した。銃器対策課の元捜査員は、「稲葉! 今月も何とかならんか」と幹部がげきを飛ばすと、通常なら10回は捜査するところを、稲葉は数日後にいとも容易く拳銃を押収してくる、というやり取りが繰り返されていたと話している。
その多くは、誰が持ち主かわからないまま押収される「首なし銃」と呼ばれる拳銃であり[13]、そのほとんどが捜査協力者との裏取引で手に入れたものであった。後の公判で稲葉は、約70丁が捜査協力者から入手し、摘発を装ったものと述べている。なお「首なし銃」については、1993年の銃刀法改正による「自首減免」制度が大きく影響している。
稲葉は暴力団員らと接触して捜査協力者を増やし、情報入手のために飲食代を負担したり小遣いを渡したりしていたが、資金の工面に困るようになる。そのため、協力者とともに拳銃や覚せい剤の密売に手を染めるようになった。
稲葉は密売で手に入れた金を、交際していた巡査部長(後述)との交際費や、外車の購入にも使っていた。
稲葉のことを自供したWも捜査協力員の1人であり、稲葉とは長年親密な関係にあった。Wは小樽港で、中古車の輸出などに関わっていたが、稲葉と金銭トラブルが生じたため、自供する道を選んだ。
稲葉事件 – Wikipediaから引用
「稲葉事件」はただの「現職警官の不祥事」ではなく、背景に北海道警察、さらに日本の警察組織に蔓延する裏の制度、組織の闇を明るみに出すきっかけとなった事件なんです。
「日本で一番悪い奴ら」あらすじ(さわり)
1976年北海道警の警察官となった諸星要一(綾野剛)は、1979年北海道警察本部の機動捜査隊に入隊するが、仕事は主に雑用ばかり。
うだつの上がらない日々を送っていた。
諸星は先輩の村井定夫(ピエール瀧)にその人柄を徐々に認められ、誘われるまま飲みに行くようになる。
村井からヤクザに捜査協力者を作れと言われた諸星は、言われるがまま自分の名刺を片っ端から配り始めるのだが、ある日、チンピラから「覚せい剤を所持してる先輩がいる」という情報を得ることに成功した。
署内での点数を稼ぐため、令状を持たずその男の所に押し入った諸星は、冷蔵庫から拳銃と覚せい剤を発見し表彰される。
さらに村井から、「次はいい女を抱け」と言われ、村井行きつけのクラブホステス田里由貴(矢吹春奈)と関係を持つ。
そんなある日、ヤクザの黒岩勝典(中村獅童)から諸星によるルール無用の捜査手法にクレームが入り、諸星は組事務所に呼び出される。
諸星は開き直り痰を吐き捨て逆ギレ、黒岩に罵詈雑言を浴びせ口論になるが、黒岩はそんな諸星を気に入り「手を組まないか」と変心、2人は酒を酌み交わし兄弟分となる。
その数日後、黒岩が仕組んだ淫交で村井は逮捕され失脚、その後諸星の顔と名前はすすきので有名になって行く。
ある日、黒岩から元運び屋でロシア語ができる山辺太郎(YOUNG DAIS)を紹介され、さらに太郎から盗難車売買を生業としているパキスタン人、アクラム・ラシード(植野行雄)を紹介されるが、このあたりから、諸星は違法捜査に手を染めていくようになる。
発砲事件が相次ぐ中、諸星は新設の銃器対策課に配属されるが・・・
主要キャスト
- 諸星要一(綾野剛)〜実話で言うところの、稲葉警部です。
- 山辺太郎(YOUNG DAIS)〜実話で言うところのW。諸星の捜査協力者で、次第に家族同然となるパートナー。
- アクラム・ラシード:植野行雄(デニス)〜捜査協力者のパキスタン人。同じくパートナーになる。
- 村井定夫(ピエール瀧 )〜諸星の元上司。諸星の人生にもっとも影響を与えた人物。のちに逮捕され失脚。
- 黒岩勝典(中村獅童 )〜諸星のパートナーとなるヤクザ。最後は・・・
- 猿渡隆司(田中隆三)〜諸星の上司。ある意味一番悪いやつかもしれない。(管理人の感情として)
- 岸谷利雄(みのすけ)〜諸星の上司。根っからのサラリーマン気質で最後は・・・
- 田里由貴(矢吹春奈)〜諸星の女、クラブホステス。背中一面に刺青。いい女だが寂しさからシャブ中に陥っていく。
- 廣田敏子(瀧内公美)〜諸星の女、同僚警部。いい女だが、こいつがまぁ超したたか。
感想
綾野剛の演技スゲーーー!
裏社会のパートナーたちが家族のように変化して行くさまから、徐々に裏切りに変遷していく人間模様。
腐り切った警察組織に翻弄されながら、それでも自身の正義のために進むしかなく、次第に狂っていく様子。
特に後半、それまで頑なにシャブの使用を拒んでいた諸星自身が、心労からシャブ中になっていく過程のリアルさなどは圧巻です。
ラストシーンの切なさは、綾野剛の演技力ありきではないでしょうか。
なかなかどぎつい内容ですが、一見の価値ありです。
まとめ〜車中泊とAmazonプライムビデオ
つい最近、是枝裕和監督の「海よりもまだ深く」(主演阿部寛)がプライムビデオに追加されたので次の車中泊ではそれを観ようと、早速ダウンロードしました。
奥は裏社会のどぎつい映画は好きじゃないようなんで。わかりやすいんですよ。スマホいじりだすから。
↓2016年の作品ですが、こちらもカンヌ映画祭に出品されてたんですね。知りませんでした。
こんなのが見放題って、Amazonプライム様々です。
まだプライム会員でないなら、他にも特典山盛りですから、入っておいて損はありません。断言します。
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