はじ丸(@hajimaru_withdog)です。
ただその一歩を踏み出す前には、しっかりとした心の準備が必要です。
この記事では、幸せな犬との暮らしを実現するために必要な以下の3つの心の準備について詳しく解説します。
犬と暮らす前に必要な3つの心の準備
1.自分自身の心の安定性を確認する
2.家族や同居者との合意形成
3.長期的な責任を負う覚悟
読んだあと犬との暮らしを断念する方がいるかもしれませんが…
それでも仕方がないと考えます
その1.自分自身の心の安定性を確認する
仕事や人間関係で悩みを抱えてストレスまみれになっていないか、生活リズムは整っているか、まずは自身のメンタルヘルスの状態をしっかりと確認しましょう。
犬は飼い主の感情に敏感で、心の不安定さはそのまま犬のストレスになってしまうためです。
チェックポイント
仕事や人間関係でのストレスレベル
- 「最近、仕事で帰りが遅い日が続いていないか」
- 「職場や家庭での人間関係にストレスを感じていないか」
- 「休日に十分リフレッシュできているか」チェック方法:1週間の生活を振り返り、イライラや疲れを感じる場面が多くないかを振り返る。
うーん…
となってしまうなら、厚生労働省から以下のようなサイトが公開されていますのでチェックしてみてください。
無料でチェックできます。「厚生労働省版ストレスチェック実施プログラム」
厚生労働省版ストレスチェック実施プログラム「厚生労働省版ストレスチェック実施プログラム」ダウンロードサイトは、改正労働安全衛生法に基づき、平成27年12月より施行されたストレスチェック制度が事業者にて円滑に導入できるよう、ストレスチェックの受検、ストレスチェックの結果出力、集団分析等が出来るプログラム「厚生労働省版ストレスチェック実施プログラム」(以下、「実施プログラム」という)を無料で配布しています。
毎日の生活リズムの安定度
- 「朝夕の時間帯が安定しているか」(犬の散歩時間の確保)
- 「休日も含めて規則正しい生活が送れているか」
- 「突発的な予定で生活が乱れることは多くないか」チェック方法:2週間ほど、毎日の起床・就寝時間、食事時間を記録 → 犬は決まった時間の散歩や食事を必要とするため、安定したリズムが重要です。
自身の感情コントロール能力
- 「些細なことで怒りを感じやすくないか」
- 「落ち込んだ時の立ち直りが早いか」
- 「困難な状況でも冷静に対処できるか」チェック方法:最近1ヶ月で感情的になった場面を思い出し、その頻度と対処法を振り返る → 犬のしつけには忍耐と一貫性が必要なため、感情的にならない自制心がとても大切です。
新しい習慣を受け入れる余裕
- 「今の生活に新しい習慣を取り入れる余裕があるか」
- 「毎日の朝夕の散歩時間(30分×2回程度)を確保できるか」
- 「予定外の出来事に対応できる柔軟性があるか」チェック方法:現在の1週間のスケジュールに犬の世話の時間を当てはめてみる → 犬との生活には予定外の出来事も多いため、時間的・精神的な余裕が必要です。
これらのチェックで「No」が多い場合は、すぐに犬を迎えるのではなく、まずは生活を整えることをおすすめします。
特に「感情コントロール」と「生活リズムの安定」は、犬との暮らしの土台となる重要な要素です。
また、これらのチェックポイントは一時的なものではなく定期的に自己確認することで、より良い飼い主になるための指標としても活用できます。
自分の状態を客観的に見つめ直す機会として、ぜひ活用してください。
その2.家族や同居者との合意形成
散歩や食事、トイレの世話など、具体的な役割分担を決めておくことで後々のトラブルを防ぐことができます。
話し合うべきポイント
各自の犬に対する本音の気持ち
- 家族全員で集まってファミリーミーティングを開催
- 以下の質問を一人ずつ確認する
- 犬を飼うことに対する不安や心配はないか
- アレルギーの有無
- 犬の鳴き声や抜け毛などが気になるか
- 特に苦手な部分(例:散歩、トイレの世話など)はあるか
- 「なんとなく賛成」は要注意。明確な理由を聞く
- 子どもがいる場合は、年齢に応じた説明と確認
- 犬種の希望や性別などの具体的な意見
- 反対意見がある場合は、その理由をしっかり聞き、解決策を探る
日々の世話の役割分担
役割分担の明確化 具体的に決めるべき日常のタスク
- 朝の散歩担当
- 夕方の散歩担当
- 食事の準備と給餌
- トイレ・排泄物の処理
- シャンプーやグルーミング
- 獣医への通院対応
- 留守番時の対応
役割分担を決める際の注意点
- 各自のスケジュールを考慮
- 無理のない範囲で分担
- バックアップ担当も決めておく
- 定期的な見直しの機会を設ける
将来の生活変化への対応策
以下のような将来起こりうる変化について具体的に話し合う
- 仕事関連の変化
- 転職や転勤の可能性
- 勤務時間の変更
- 単身赴任の可能性
- 家族構成の変化
- 結婚・出産の予定
- 子どもの進学
- 親の介護
- 住環境の変化
- 引っ越しの予定
- リフォームの予定
- マンション→一戸建てなどの住み替え
- ライフスタイルの変化
- 趣味や習い事の変更
- 旅行や長期不在の予定
- 家族の健康状態の変化
合意形成のための具体的なステップ
- 事前準備
- 家族全員が集まれる日時を設定
- 話し合いの議題リストを作成
- 必要な情報(費用、必要な時間など)を収集
※このあとに書きます。
- 話し合いの実施
- 全員の意見を平等に聞く
- 反対意見も尊重する
- 具体的な解決策を探る
- 結論を急がない→これがとても大事
- 決定事項の記録
- 役割分担表の作成
- 緊急時の対応マニュアル
- 定期的な見直し時期の設定
- フォローアップ
- 1ヶ月後に再度話し合いの機会を設ける
- 不安や懸念が解消されているか確認
- 必要に応じて計画の修正
このような詳細な話し合いと合意形成により、後々のトラブルを防ぎ、家族全員が協力して犬との幸せな暮らしを実現することができます。
特に重要なのは、表面的な同意だけでなく、本音での理解と協力を得ることです。
その3.長期的な責任を負う覚悟
この頃は20歳を超える子も珍しくなくなってきました。
転職や引っ越し、結婚、出産など、人生の大きな転機が訪れても犬との暮らしを続ける覚悟が必要です。
考慮すべき長期的な要素
15年以上の継続的なケア
- ライフステージごとの変化と対応
- 子犬期(〜1歳):しつけ、予防接種、社会化訓練
- 成犬期(1〜7歳):定期的な運動、健康管理
- シニア期(8歳〜):年齢に応じた運動量の調整、介護の準備
- 毎日の基本的なケア
- 1日2回以上の散歩(平均30分×2回)
- 食事の準備と給餌(1日2回)
- トイレの世話、室内の清掃
- グルーミング、ブラッシングこれらを15年以上継続する覚悟が必要です。
定期的な健康管理と医療費
- 定期的な健康管理の費用
- 年1回の健康診断:5,000〜10,000円
- 予防接種:年間10,000〜15,000円
- フィラリア予防:月1回、年間10,000〜15,000円
- ノミ・ダニ予防:月1回、年間15,000〜20,000円
- 年齢による医療費の変化
- 子犬期:予防接種が集中(初年度30,000円程度)
- 成犬期:定期健診と予防中心
- シニア期:検査や治療が増加(年間100,000円以上の可能性)
- 日常的な診察が必要な場合
- 皮膚病:1回3,000〜5,000円
- 耳の治療:1回3,000〜5,000円
- 歯のケア:年間10,000〜30,000円
予期せぬ出来事への対応
- 緊急時の医療費
- 骨折手術:200,000〜400,000円
- 内臓の手術:300,000〜500,000円
- がん治療:500,000円以上 → ペット保険への加入を検討(月額3,000〜5,000円)手術によっては、100万円を超えることも珍しくありません。
- 生活環境の変化への対応
- 引っ越し時のペットホテル利用:1日5,000〜8,000円
- ペットシッターの利用:1回4,000〜6,000円
- 介護用品の購入:必要に応じて50,000円程度
経済的な計画性
- 毎月の基本的な支出
- フード代:5,000〜15,000円
- トイレシート・消耗品:3,000〜5,000円
- 予防薬:2,000〜3,000円
- ペット保険:3,000〜5,000円 合計:13,000〜28,000円/月
- 年間の定期支出
- 健康診断:10,000円
- 予防接種:15,000円
- グルーミング:48,000円(4,000円×12回) 合計:73,000円/年
- 準備しておくべき貯蓄
- 緊急医療費の備え:500,000円程度
- 老犬期の介護費用:300,000円程度
- 不測の事態の予備費:200,000円程度
など
合計:1,000,000円程度
これらの費用を考慮した上で、以下の対策を立てることをお勧めします:
- 毎月の積立預金の開始
- 通常の生活費とは別に犬用の口座を作る
- 毎月一定額を積み立てる習慣をつける
- ペット保険の検討
- 補償内容の比較
- 自己負担額の確認
- 年齢制限の確認
- 予備費の確保
- 急な出費に備えた貯蓄
- クレジットカードの限度額確認
- 家族での費用分担の取り決め
このように、犬との暮らしには継続的な時間とお金の投資が必要です。
特に医療費は年齢とともに増加する傾向にあるため、長期的な視点での資金計画が重要です。
まとめ:幸せな犬との暮らしは、飼い主の心の準備から
心の準備ができたら、次は具体的な環境整備に移りましょう。
これからのステップ
- 住環境の確認と整備
- 必要な物品の準備
- 獣医師の選定
- トレーニング方法の学習
すべての準備が整ってこそ、犬との幸せな暮らしが始まります。
これらについてはまた別記事で書こうと思います。
今日も最後までご覧いただきありがとうございました。
記事が少しでもお役に立ちましたなら、
下のSNSボタンからシェアをして頂けると嬉しいです。
はじ丸