おはこんばんちわ、はじ丸(@hajimaru2017)です。
先日の大阪地震、管理人の住む豊中は震度5強でした。
その瞬間、ちょうどコンビニにいたんですが、よくニュースで見る、棚のものがドバーッと落ちるシーンを目の当たりにしたんです。
これはデカイぞぉ・・・
外に出てすぐ奥に電話をしましたが、すでに繋がりにくくなっています。
慌てて車に乗り自宅に戻ろうとしたんですが、停電で信号も消えていて、街はちょっとしたパニック状態です。
23年前、大阪市内で経験した阪神淡路大震災を思い出しゾッとしました。
熊本地震の記憶も新しいですし、東日本大震災の惨状は脳裏に焼き付いています。
ニュース等では、南海トラフ地震のカウントダウンも実しやかに流れて来ます。
普段は趣味として楽しんでいる車中泊ですが、実は”いざという時の避難場所に”という意識があります。
災害時、緊急避難場所の体育館とか、生活環境が心配だしプライバシーもないので、車の中で過ごそうかなと思ってるけど経験がないから・・・
避難時に車内で過ごしていて「エコノミー症候群」で亡くなられた人もいると聞くし・・・車の中で寝て本当に大丈夫?
この記事では、車中泊の経験がないあなたのお悩みにお答えします。
この記事のポイント
- 車中泊と車上生活はちがう
- 避難場所を車にするメリットとデメリット
- エコノミークラス症候群にならない、安眠の秘訣はフラット
- 絶対用意しておきたい車中泊グッズ
- あると助かる便利グッズ
- どうせ買うならお得に買おう
災害時は車中泊ではなく車上生活
災害時、緊急避難場所に行きたくても行けない、また不安な理由として
- 避難場所が遠い
- 乳幼児がいる
- 健康に不安がある高齢者がいる
- ペットがいる
などがあります。
車中泊と車上生活の違い
緊急避難場所に行けない、もしくは行きたくない場合は、車中泊が選択肢としてあがるわけですが、普段から趣味で車中泊をしている人にとっても、レジャーで利用する車中泊と、避難時の車上生活はまるで違います。
車中泊は、「(賃貸住宅などの)固定された生活拠点がある人」が旅行・出張などにおいて車中で泊まるものである。
車上生活は主に経済的な理由などで「固定された生活拠点がない」状態で、車が事実上の自宅になっているケースである。
車中泊 – Wikipediaから引用
Wikipediaによる定義を見ても、その違いは一目瞭然ですよね。
車中泊
- 別に住居がある
- 短期間(あらかじめ予定した期間)である
- やめようと思えば中止できる
車上生活
- 車が長期間の生活拠点である
- 車から通勤するなど生計を立てる必要がある(お金持ちは別)
- 条件が整うまでやめることができない(好きでしている人は別)
どうでしょう。
当然のことですが、災害時の避難場所として車を選択した場合、気楽な車中泊ではなく車上生活になるわけです。
避難場所を車にするメリットとデメリット
メリット
・プライバシーが確保できる
シェードやカーテン、タオルなどを使い窓を目隠しすることにより、プライバシーの確保が容易になります。公的な避難所で段ボールを使い確保したスペースを囲っているのを見ますが、プライバシーをいう観点ではその比ではありません、
・状況に応じた移動ができる
被害の少ない地域まで足を伸ばし必要な物資を調達するなど、移動手段としてそのまま利用することができます。
・鍵がかかる
悲しいかな、被災地を狙った空き巣など、悪い輩が狙って集まってくるのが現実です。鍵をかけることができるというのは、大変重要なポイントとなります。
・車に付いている機能を使える
ラジオ、テレビ、エアコン等の装備が使えるのは、最大のメリットと言えます。ただエンジンをかける必要があるので、駐車場所を選ぶ必要があります。(ポータブル電源を使えばエンジンを切ってもAC電源が使えます。詳しくは後述)
デメリット
・狭い
乗用車タイプであれば、運転席や助手席で睡眠をとることになりますが、その場合、ゆったり足を伸ばして寝ることができません。エコノミークラス症候群など、その狭さ故に発症する重病があり、これが最大のデメリットです。
・人数によって家族全員が一緒に寝られない
管理人が乗っているのはワンボックスカー(日産キャラバン)ですが、そのサイズでも大人6人が限界でしょうか。6人だと相当狭くなりますが。乗用車で4人、軽四だと2人と車のサイズにより就寝人数に制限があります。大家族であれば、別々に寝ることになってしまいます。
・ガソリンが必要
季節によってはエアコンが必要になります。寒さは厚着や毛布布団寝袋でなんとかなりますが、真夏の熱中症などの心配もありますから、エアコンは必須です。つまりガソリンが必要になり、経費も余分に嵩みます。
最も大事なのは安眠
気楽な車中泊で1泊や2泊ならまだしも、長期の車上生活となると重要なのは「いかに安眠できるか」です。
車上生活で最も気をつけなければいけないのが、エコノミークラス症候群です。
エコノミークラス症候群
静脈血栓塞栓症
静脈血栓塞栓症(じょうみゃくけっせんそくせんしょう, Venous thrombosis; VTE)とは、肺血栓塞栓症(英語: Pulmonary embolism; PE)と深部静脈血栓症(英語: Deep vein thrombosis; DVT)を併せた疾患概念である。
下肢や上腕その他の静脈(大腿静脈など)において血栓(凝固した血のかたまり)が生じ、静脈での狭窄・閉塞・炎症が生ずる疾患。しばし無症状性であることが多い。
飛行機内などで、長時間同じ姿勢を取り続けて発症することがよく知られており、エコノミークラス症候群と呼ばれることもあるが、この呼称はエコノミークラス利用者に限定し発生する疾患との誤解を与える事から、欧米での呼称を訳した呼称の旅行者血栓症も提言されているが、バスなどでの発生は希れだとしてロングフライト血栓症も用いられている
静脈血栓塞栓症 – Wikipediaから引用
発症者の約10%が呼吸困難で死に至るとか、ほんと怖いですねぇ。
狭い場所で長時間同じ姿勢で寝ることで血栓ができ発症するそうですから、座席で寝る時は、足を伸ばせるように工夫をする必要があります。(後述)
特に以下の人たちは要注意だそうです。
エコノミークラス症候群にかかりやすい人
- 肥満体型の人
- 中年女性
- 糖尿病の人
- 喫煙者
- 下肢静脈瘤(疑いを指摘されている人も)
3つもある・・・やばい・・・
ちなみに、マメな水分補給をすることで、血栓は防げると言います。
弾性ストッキングや、むくみ対策靴下も効果が認められていて、被災地で車中泊者に配布された事例があります。
ただ配布の有無は自治体によるそうなので、自分で用意しておくのがオススメです。
こんなの↓
安眠のポイントはフラット(平坦)&水平
安眠のポイントはフラット(平坦)と水平です。
後部座席も含めて座席がフルフラットになるタイプでも、厳密にいうとフラットではありません。
経験上、最初は気にならない座席の凸凹も、時間が経つとともに気になって仕方なくなり、安眠の妨げになります。
運転席をフラットにするのは無理ですが、足元に箱など台になるものを置き、その上に毛布やタオルを敷くことで、足を伸ばして寝ることは可能になります。
フラットというのはつまり、自宅で布団で寝る状態に近いものが理想です。
ワンボックスカーなら、できる車種もありますが、乗用車の場合はタオルやクッションを使った工夫が必要です。
必須のグッズ
タオル
何枚あってもいいくらい、タオルはあらゆる状況で重宝します。
本来の洗面道具や拭き道具としてはもちろん、枕にも枕カバーにもなりますし、座席をフラットにするためのすき間を埋めるクッション材にもなります。
大小含めて、できるだけ多く用意しておくことをオススメします。
マットと寝袋
エアマットを使えばフラットに近い状態を作ることが可能になります。
車中泊ブームの時代らしく、車中泊用のエアマットもいろいろ出ていますが、自動膨張機能が付いているものが楽です。
膨らますのって、意外と大変ですもんね。
このタイプが人気です。↓
あと、防寒用としては布団よりも寝袋が適しています。携帯性も優れてますし。
安価で防災用としても大人気なのがこれ↓
照明(ランタン&LED室内灯)
車内灯はLEDが最強です。
明るさが桁違いですし、消費電力が激減しますから、エンジンを切った状態でひと晩つけっぱなしにしてもバッテリーが上がりません。
管理人のも付け替えてます↓
これです↓
各車種用があります。
窓の目隠し
タオルでもいいのですが、冬場など結露がすごいことになるので、できれば防水性のシェードの方がオススメです。
フロント、リア、サイド、全てを覆い電気を消すと見事に真っ暗。
吸盤で付けるようになっています。フロントをつけていない時ですが↓
これも車種別にあります。これはキャラバンNV350用↓
携帯トイレ
BOS非常用トイレセット。
いつもの車中泊では、BOSの「うんちが臭わない袋」を常用していて、その消臭力に助けられています。
すごいですよ。愛犬のうんちって大概くさいんですけど、車内に置いてても全く臭いませんから。
同じ技術をトイレセットにしたものが出ています。
これは超オススメ↓
その他の必須グッズ
その他、積んでおきたいものです。
- 飲料水
- 非常食
- ウォータータンク
- 携帯浄水器
- 雨具
- 着替え
- 靴の履き替え
- 医薬品
- スマホの充電器
あれば便利なグッズ
絶対必要ではないけど、あればとても助かるもの一覧です。
カセットコンロ
薄型を使っていますが、五徳と組み合わせると、抜群の安定感です。
ただし!一酸化炭素中毒には要注意!
必ず換気をしながら使ってくださいね。
携帯性で行くなら、このタイプ。これも燃料はカセットガスです。
煮る、焼くどちらにも使えるので活躍してます。
何より、これも携帯性に優れているので。↓
十徳ナイフ
普通の家の鍵と変わらない質量で、キーホルダーにつけていてもとても軽いです。
プラスチック製よりも薄いので、携帯するにはもってこいです。
意外と使いますよ。
ポータブルバッテリー&インバーター
発電機は音がうるさいですもんね。こちらは無音。
2つ持っていますが、インバーターとの組み合わせで、ほぼエンドレスで使えます。
スマホの充電はもちろん、充電器の充電からちょっとした電化製品まで、車のバッテリー上がりにも対応できます。
車のDC12Vを家庭用電源のAC100Vに変換するインバーター。
上に乗っているのは普通の目薬ですが、大きさはこんなものです。
上のポータブルバッテリーの充電用にしています。
もうひとつのブログに書いたこの記事を見てもらうと、ポータブルバッテリーとインバーターの実用性能がわかってもらえると思います。
これ 1泊車中泊でサブバッテリーや暖房など、装備の実用性能を検証してきた | はじまる.com
通信機器(ポケットwifi)
活躍するのがWi-Fiルーターです。
管理人が使っているのは「UQ WiMAX2+」です。
Wi-Fi電波が弱くなると、自動でauの回線に切り替わる”ハイスピードプラスエリア”が意外と活躍します。
ただ普段からハイスピードプラスエリアにして使いすぎると別料金が発生するので、注意しましょう。いちど大変な目に遭いました。泣
これ Amazonプライムビデオの映画ドラマ見放題に潜む罠〜通信制限を気にせず観る方法 | はじまる.com
でも非常時に活躍してくれることは間違いないでしょう。
これ 超速モバイルネットWiMAX 2+!!ニッポンを、超速へ。
カセットガスファンヒーター
エンジンを切っても使える、イワタニのカセットガスファンヒーターです。
ただし、これも一酸化炭素中毒には要注意。
換気必須です。
その他あれば重宝するグッズ
- 網戸
- テント
- ルーフボックス
- ブルーシート
- テーブル&椅子
- クーラーバッグ
おまけ情報:Amazonプライムデー間近
Amazonで何かしらのグッズの購入をお考えであれば、まだキャンペーン間に合います。
上手く使えば、最大3,500円もお得に買えます。↓
これ Amazonチャージ購入で1000ポイントキャンペーン〜手続きに要注意! | はじまる.com
年に一度の驚愕セール「Amazonプライムデー」も始まります。
7月16日正午〜17日終日の2日間。
もうすぐです。
まとめ
気楽な車中泊でなく、車上生活。
1日でも早く普段の生活に戻れるのが一番なのですが、長期化の備えはしておかなければなりません。
そのためには、上に挙げたグッズを使い車上生活のデメリットを少しでも解消する必要があります。
さらに、平穏な間に実際に車中泊をしてみて、いざという時の練習をしておくと、非常時に慌てふためくこともなくなります。
実は昨日も、管理人の住む豊中では、豪雨による土砂災害警報の緊急速報アラームが連発で鳴り響いていました。
今朝のニュースでは、近畿で15万人に避難指示、高知県では自衛隊に災害派遣要請、亡くなられた方もいらっしゃるようです。
人ごとではありません。
備えあれば憂いなし。
この記事をご覧になられたのを、少しでも準備のきっかけにしていただければ幸いです。
はじ丸の車中泊スポット記録↓
車中泊スポットMAP&一覧
今日も最後までご覧いただきありがとうございました。
記事が少しでもお役に立ちましたなら、
下のSNSボタンからシェアをして頂けると嬉しいです。
はじ丸